さらば掲げろピースサイン

ヒロステみてきた!の日記です。

原作全話まだ読み終わってない人がたいへん分かったような口を聞きまくっているので、嫌な予感がする人はここでお帰りくださいね!よろしくね!

 

https://twitter.com/___sopo/status/1657289555253526528?s=46&t=bIbRMDRZqTK2Ikjc4TrbNg

 

 

絵が可愛くてあんまグロくなくて今盛り上がってる漫画のクライマックスあたりから読みたい、よろしいならばヒロアカだ。

不純とミーハー極まりない動機で37巻から読み始め、今回舞台見て仮免編から集め始めました(マジ)。抜けだらけのコミック一覧、欲望に正直でウケますね!かっちゃんが好きですつよくて絶対に主人公にならない人だから!(絶望的に主人公を推す才能がない)(いつもライバルポジを好きになる)

 

で、今どうやら舞台やってるらしいじゃないですか、となり。

2.5次元舞台、見たことないけど舞台好きだもん、せっかくなら見ときたいじゃないですか。神戸公演、あるやん立ち見席のチケット。居住地大阪、会場は新神戸。行く?行くか〜〜〜。

舞台あるって知ってて行かんことある?いやあるまい。現場があるなら行くんですよ、オタクという生き物はわたしはこの手の事態で羽のように軽くなる自分のフットワークのことがけっこう好きよ

 

完全にノリと勢いだけでチケット取って、大雨の中新神戸のアイアシアターまで足運んで、原作5冊しか読んでない人が見たヒロステ、行ってよかったー!ていう!ことを残しておきたくて、今書いてます。

 

アイアシアターめちゃくちゃコンパクトで、3階席の一番後ろでもぜんぜんよく見えました!

スクリーン使う演出と客席降りの演出は見づらいけどそればっかりはもう仕方ないよねえ。公演3日前に思いついてチケット取った身なのでまずすぐチケット取れるってだけでありがたい限りですよ本当にありがてえ

最近はスクリーン使う舞台も多いけど、説明の必要の多い2.5次元系は相性いいな〜と思います。あとプレゼントマイクマジで有能なストーリーテラーですごい。ずっとなんか喋ってはる。すごいぞ。

 

 

 

キャラクターの造形、けっこうみんなはっきりマンガっぽいデザインなのに、スーツの質感とかちょっとのデザインのアレンジで三次元に落とし込むのがうまいなあと思いました。芦戸ちゃんのピンク肌めちゃくちゃかわいかったし、葉隠ちゃんの透明ボディの表現すごいな〜になりました。黒子さんってすごい。

1A組全員とにかくかわいくって美しくっていとおしくて、全員まとめて抱きしめたい以外の気持ちがなく、原作読んでても映画で見ててもそれはもちろんそうなんだけど、舞台で生身の人間が演じているところを見て、なおさら生々しくリアルにいとおしさがつのりました。全員!ほんとうに!かわいい!!!

ヒロステ、ステ言う割にミュかな?てくらいけっこう歌って踊るなあと思ったんですが、ダンスの動きやおじぎの動作ひとつとってもキャラクター性が出てて、ほんとうに俳優さんってすごい!!!となりました、芦戸ちゃんとヤオモモでお辞儀の仕方も違うわけですよ、そりゃ全員違う子だからそうなんだけど、でもそれがすごい!!ダンス以外だと仮免試験前の円陣もめちゃくちゃキャラクター出ててかわいかった〜!耳郎ちゃんとお茶子ちゃんに挟まれたデクくんが一切女子に触れずに背中側にピーン!ておてて伸ばしてるのめちゃくちゃ微笑んじゃうなかわいいね

かっちゃんのおじぎの仕方とか言わずもがななんですが、彼についてはハケるときの走り方までかっちゃんで徹底していた。すごいな〜。小林さん、上半身に重きを置いた鍛え方、背中と肩から腕にかけての筋肉の美しさ、マジでフォルムからかっちゃんなんですよ。身体のライン出るコスチュームと私服のキャラクターとはいえ、ほんとうにすごい、そこにいたもん。

 

そして舞台見てマジ改めて思ったけど相澤せんせーのこと好きにならん人間おらんやろすぎて。仮免試験中のド惚気、A組聞いたら大変なことになっちゃう。ラブすぎて

幼馴染私闘のあとの捕縛とお説教のテンポ感がとても好き。後ろでアワアワはわはわナデナデネッネッ?してるオールマイトもかわいい。オールマイトはとてもラブリー。

あと差し込むとこないからここで書いとくけど、お茶子ちゃんのソロたいへん良かった〜歌がうめえ。デクくんかわいいな〜と思いながら原作読んでるけど、必殺技作りましょう回のお茶子ちゃん視点のデクくんめちゃくちゃかっこよくって、そりゃ好きになっちゃうわとキュンとしたのでめちゃくちゃうめえ歌に乗せてお気持ちお届けされてグッと来まくりました。お茶子ちゃんは本当にいい女。

 

 

舞台で生身の人間が演じるこそ、という部分の中で、爆豪勝己くん、表面の印象よりずっとずっと感情の揺れやすい、繊細さのある男の子なのかもしれないなあ、という気付きを得られたりしました。

俳優さんの匙加減なのかもしれないけど、思ってたよりずっと、感情の昂りで声が震えるおとこのこなのかもしれない、という気付き、というか。オールマイトが力尽きた、オープニングソングの声の震えではっとして、デクくんとの私闘の叫びの、怒りと憤りと、もしかしたら恐怖と、いろんなものがごちゃまぜになった声の泣き出しそうな輪郭のブレかたや声のひっくり返るかんじに、ああ、まだこの子16歳だったなあ、と思わされたのが、結構わたしの中では大きくて。舞台見に行って、小林亮太さんの演じる爆豪勝己くんに会えて、よかったなあと思います。

ていうか結ちゃんやってるときに思ったけど小林さん、わりと素のトーンだともうちょっと明るくて優しい感じのお声なのかな。かっちゃんの虚勢にも似た声の張り方が抜けた瞬間に、ふっと繊細でやさしい声の輪郭がほどけてしまうの、なんかめちゃくちゃ良かったな概念の爆豪勝己ってかんじで(ろくろ)すっぴんのお顔も拝見したけど炭治郎くんやってらしたのも納得のわりとかわいめのお顔だったし、俳優さんとメイクってすごい。

 

 

やっぱこう、男ふたりのクソデカ感情に弱すぎるので、私闘シーンちょう楽しかったですね……。マジでずっとちゃんと大喧嘩ですごい。ふたりともガンガン殴るし飛ぶし蹴るし投げるし転がるし、身体能力がたか〜〜〜い。なまじ力あるもんだから大喧嘩の器物損壊が多すぎる、大迷惑幼馴染の説得力がすごい。

かっちゃんの攻撃を受け流すのに側宙したデクの着地がちょっとグラついたの、演技なのかガチなのかどっちだろうと思ってたんだけど、千穐楽の配信見ると単にわたしが入った回でグラついただけなのかな。でもそのグラつきかたがめっちゃデクくんだなあとも思いました。舞台、本当に生物だなあと感じる面白さ。

 

オールマイトOFAを譲渡されたのが自分じゃなくデクくんだったことを知って、同じ人に同じように憧れたのに、『自分じゃなかった』、だから『俺の憧れは間違ってた』、に繋がってしまう短絡的で追い詰められすぎの発想、あ〜〜〜若い、若くて青い、だってオールマイトの言った通り、人の個性を欲しがらなくたってそんな立派な個性がきみの掌にあるのに!!!てモダモダしちゃった。でもそうだよね、自分より秀でてないと思ってる、思ってた、思いたかった相手がきらきらの一番星を、憧れのその人から手渡されてたなんて、認めたくないし、なにより自分を否定された気持ちになるよねえ。『一番に『なってやる』』、そこまで腹を括ったのに、ずっとこわくてくやしかったのに、ぶつけられる相手は結局いちばん理解できなくて得体が知れなくて嫌いな幼馴染しかいないのに、その幼馴染が『自分じゃなく『選ばれた』』、そらもうタイマン殴り合いしかないわ

私闘シーンの長台詞、全て良かったんですけどその中でも、すごい細かいけど「テメェだけは違う受け取り方をした、オールマイトは答えちゃくんなかった」「テメェの何がオールマイトにそこまでさせたのか確かめさせろ」の読点が半拍もない静かな畳み掛け方、怒鳴りまくる時よりよっぽど怖くて得体がしれなくて、それがまた良かった。静かなトーンから「じゃあ俺の憧れは間違ってたのかよ」でギアが上がってやっぱり声の輪郭がブレて咆哮に繋がる、感情の波がどんどん大きくなってそのまま物理攻撃に入っていくのが『生きてる』〜〜〜!!て超テンションあがっちゃった。激情型

 

「まるで全部見下ろしてるような」でデクくんを物理的に高い位置に置いたの、原作にはなかった構成でめっちゃ舞台〜!!!と思いました、そうそうそうなのこういう構成で『理解』らせられる、だからおもろいねん舞台!!でもこれ上手にいるのはかっちゃんで下手にいるのがデクくんでそこは揺るがないカミシモの構図があって、いやおもろ〜!!?!?(大興奮舞台ゼミ卒人間)

 

私闘シーン、原作でも複数話跨ぎでお届けされただけあってやっぱひとつのターニングポイントだと思うんですが、それをすごく大事に生身の演技に落とし込んでて、やっぱこれ見れて良かったな〜〜〜。改めて原作読むとモノローグの量がめちゃくちゃ多くてビビりました。頭のいい高校生、すんごい分量と質量で考えながら喧嘩しとる。『勝利の権化』、パワーワードすぎん?

 

 

人気漫画の実写映画化に触れて「なんでアニメも漫画もあるのに実写化するんだ」って意見、これマジで永遠にTwitterで見かけたし、わたしもそれな〜と思ってたクチだし、そも実写映画と2.5次元舞台は全くの別物であるということは重々承知の上での話になるんですが。

漫画原作を読むための自分の想像力と理解の補助資料として、愛を持って作り込まれた実写作品を飲み込むことは、わたしにとってはとても意味のあることだったんだなー、と気付かされた観劇体験でした。

また機会があったらいろんな舞台見てみたいなあ。結構いろんなとこで配信あるんだねえ。

 

 

あとこれはメタい話なんだけど、千穐楽でもうずっと感極まってうるうるずびずびなっちゃってるかっちゃんと意外とニコニコスキップじゃんぷ!て感じのデクくんの対比、めっちゃ面白くて可愛かったですね。かっちゃんとデクくんて言うより小林さんと田村さんなんだけど。かってたすけるぅー?たすけてかーつ!!大変可愛かったです。にっこり。