神木累くんへのラブレター:メンズ校5話楽しみだよ~ってはなし


「頼まれたんじゃねえの?花井、その先輩たちにいつも頼まれてんじゃん。だから、すり替えて来いって、言われたんじゃねえの?」

神木累くんが誰かに向ける言葉は、いつもすとんと優しく腑に落ちる。
まだたった16歳、お誕生日がまだなら15歳かもしれない高校1年生の彼が、いつだって、常にふんわりと誰かを受け容れてあげられるようなふところの余白を持ったたたずまいでいることは、すごく難しくて、だからこそわたしの目にはまぶしく美しい。

「だって楽しいじゃん、役立てんの嬉しいし」
「俺は行きてえ、でも行くならみんなで行きてえ」
自分がそうしたいから、そうしたほうが楽しいから、たったそれだけのシンプルな理由で動けることがどれだけ難しいかを、悲しいかな、臆病な大人になってしまったわたしはよく知っている。

野上、神木、源田の三人は、主人公の牧の目から見る『平気な顔して浮いてる奴』らで、それぞれ原作のキャッチフレーズだった女・カネ・メシの三要素を強く引き継いでいる三本柱で、校内模試の一年生順位上位者三人で、牧が来る前から、おそらく脱走計画で繋がっていた。
野上の一見突拍子もない、牧がいつも「はあ!?」と吼える行動も、神木と源田は否定をしない。
三話で花井の私物が晒されたシーンで、「よかったなぁ花井、見つかって~」、そう肩を叩いて神木が立ち上がったことに、救われた視聴者がどれほどいるだろう。
野上の助け方は頭が良すぎて突拍子もなくてドキッとするけど、その後絶対に神木と源田のわかりやすくてやさしいフォローがあるから安心できるし、ペットボトルを取り上げられた時も、「また集めればいいじゃん」と、常に口火を切って何でもない風に笑って行動に移してしまう、神木はいつも失敗を否定しない。「だな、またいつかできる時が来るかもって思えるしな」

可愛いものが好き、そう告白した花井に、「つーか、俺らが引くって思ってたことに引くわ」、神木が冗談めかして毒づいたことで、空気がふっと緩んだ。
でも、常に誰かを受け容れてくれる神木は、「自己犠牲ってのはさ、相手に犠牲を思わせたらだめなんじゃねーの」、そう言い切ってこちらをどきりともさせてくれる。決して、誰かのために己を欠くことを良しとしない気高さも、きちんと彼は身に着けている。

神木は、誰かを受け容れることに長けている。
それはもしかしたら、高橋恭平が、とてもあたたかくてすなおな彼が、神木を演じたからこそ、より強く光った個性なのかもしれない。
チャラいとか、おバカとか、愛を持ってそう評される彼の、最大の魅力はこっちがときどきびっくりしてしまうくらいの無垢さと素直さで、そして頭ごなしに何かを否定しない、受け容れる懐の大きさだと思っている。

彼以外の誰かを担当している人の方が多いわたしのタイムラインなのに、みんな五話を、神木のメイン回をとても楽しみにしていて(わたしもその一人だ)、それは、みんなが四話までを通して、神木のことを、高橋恭平が演じる彼のことを、大好きになったからだろうなあ、と思う。

 

 

 

メンズ校の脚本、いつも愛があって、根底にずっとやさしさがあって、それがとても嬉しいんだけど、恭平が、彼のたたずまいが書かせた『神木累』がいるってこと、脚本家さんからのこんな嬉しいコメントある?

五話、とっても楽しみです。

 

みんなでいっしょに、アオハルしよ。

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